いつも通勤の車ではNHKを聴いている私。でも、今朝は何かCD聴きたくてたまたま手に取ったのがユーミンの「昨晩お会いしましょう」だった。帰りの段になっても、相撲中継も終わったし、ユーミンでいいか・・・とそのままCDをかけて帰路へ。
国道一号線の信号で止まった時。曲が「手のひらの東京タワー」になった。と、だ。何故か二十年近く前のコトがバーっと頭に浮かんできた。
私はその時その時流行っていたり、聴き込んでいたりした曲が思い出となって現れるコトがまずない人である。でも今日は思い出した。
しかも思い出したのは、当時つるんでたグループで比較的付き合いの浅かったケンちゃんという男の子のコト。私より2つ3つ年下だったと思う。当時行きつけだったサンドウィッチ屋さんで以前バイトしてました!って時々顔を見せてたケンちゃん。自然児で性格が良くて、グループの女の子の中では「彼は悪い所がないね」って言われてた。元々、そのお店は遊び人の(ゴメン)マスター以下、バイト君の「筋がイイ」ので評判の店で。すっごくハンサムなケイちゃん以下、バイト君がカッコイイんだ。ジャニーズ事務所かと思うくらい。
で、話はケンちゃん。ケンちゃんとは二人で行動することが少なかったんだけど、少なかったわりには強烈インパクトがあるコトばかりだったな。今思うとたいしたことなかったのかも・・・だけど。まず、ケンちゃんは東海道の宿でとろろの有名なあたりから、東京まで歩いて行ったことがあるって言ってた(・・・というか、帰ってきたときにその店で会った)。どこかに宿泊するんじゃなくて野宿。どこへ行くにもタクシー使ってた(足になる人を何人も抱えてた)私には想像できない世界。二人で飲んだ時も、家が近かったのもあって家まで送るから歩いて帰りましょう!歩くと楽しいコト、ありますよ!と言って50分くらいかけて家まで歩いてきたことがある。不思議とイヤじゃなかった、むしろ楽しかった。花好きな実家の母が大感激した、野の花を小さくアレンジしたバレンタインのお返しを貰ったコトもあった。当時はまだバブル。高価な品を贈り贈られするのが流行った時代に、「心」を貰った気がした。
そして忘れられないのが、たまたま私の後輩がケンちゃんのいとこと分かり、何故かケンちゃんの帰国(アメリカ放浪の旅に行っていた)のお祝いの席に(しかもケンちゃんの実家)私が呼ばれた時。何か一人だけ???な私でしたが、温かな家庭ですっかり楽しんだ事を覚えている。しかもちょっとボケが入っていたおばあちゃんが何回説明しても私をケンちゃんの奥さんだと思い込んじゃって。最後にはケンちゃんも「そうだよ~、お嫁さんだよ~」とか無責任なコトを言ってだな(笑)。
そして、昔から楽しいけど詳細が全く思い出せない出来事が。
ケンちゃんがとあるマンションの管理人になったとかで、マンションの1階に住むこととなり、まだ、何にもないワンルームの部屋にケンちゃんの友達が集まって飲んだ時のコト。確か、私のグループじゃなくてケンちゃんの他のグループの飲み会だったから、ケンちゃんがすごく気を使ってくれてたことはハッキリと覚えてる。その後、当時私が付き合ってた彼が近所に勤めてたから残業後合流したような・・・。
で、10年くらい前、そのマンションを探してみた。行った当時はその地域の地理に弱かったんで街からかなり離れてた印象があったんだけど、知ってしまえば近かったから。
でも、見つからなかった。それからコトあるごとに探した。徒歩で車で・・・。今でも不思議なんだけど、あの日のことが詳しく思い出せないせいか、あの飲み会が凄く強く心に残ってる。何故なのかは分からない。多分、理由なんてないのかも。人の記憶ってそういうものなんだろう。
そして今でもそのマンションは見つからない。
当時、ケンちゃんに久しぶりに会った時、聞こうとして止めた。
そのまま、分からない方がいいような気がしたから。
もう、10年近く彼とは会ってない。結婚したって聞いた。今はカメラマンとして雑誌にも名前が載ってる。頑張ってるね、今も昔も。
恋愛感情は1回もなかったけど、大好きだった男の子のひとりでした。
で、41歳の誕生日に何故かユーミンの曲とともに思い出したのでした。